歌詞のエッセンスを汲み取れない

前々から,好きな曲とか訊いて,理由を「歌詞がいい」っていう答えが返ってくる人とはあんまりわかりあえないなーと思っていた.
どうしてかわからないけど,歌詞が頭に入って来ないのです.
どのように頭に入って来ていないのか,というのを僕のこよなく愛するギャグ漫画「上京アフロ田中 / のりつけ雅春」(「高校アフロ田中」「中退アフロ田中」の続編)が明らかにしてくれた.
シアワセ / aiko

これカラオケでしょっちゅう唄っちゃうくらい好きなんですが,その特に好きなサビの部分で(引用するぜ!カスラック来るなら来やがれ!!)

(1)

二人周り流れるストーリー 生きていく為に泣くこともある
それがあたしを強くするならば これも一番の幸せなんです
二人何処かで廻るストーリー 生涯離れてしまっても
あなたの一歩になるならば 幸せに思える日が来るのです

という歌詞があります.
この歌詞が,

(2)

実らなかった恋,続かなかった恋.
恋は破れてしまっても,
わたしはそれを糧に成長しようと思って,
あなたもそれを力にしていくことを願って,
この恋は無駄ではなかった,必要なことだったと
強く生きていこう.

といった意味である,という解釈を上京アフロ田中の登場人物が与えるんですが,完全に目からウロコでした!(注※記憶を元に創作しているため漫画の本文とかけ離れている可能性があります)


「(1)と(2)なんて全くトートロジーじゃん,何言ってんの?馬鹿なの?死ぬの?」
って思う人も多いのでしょうが。。
(1)が「わたし」と「あなた」の未来を,わざわざ対句っぽく対比して歌い上げていても,それが(2)みたいに一つの文脈で頭に入って来ないんです.
対句ってんなーとは感じていても,「わたし」と「あなた」の未来はバラバラのまま頭に入って来て,その本意たるところの,「二人が」破れた恋を糧にして行く,という一つの流れを感じ取れなかったんです.

意味が2メロディ以上に渡ってるから理解出来ないのか?
こういうのって訓練でどうにかなるのか?
ともかく,もうちょっと歌詞の「本意」を取ろうと言う努力を胸に兆すきっかけをくれたのりつけ雅春に乾杯.

どうでもいーけど聴解力って聞いて,空気中に放置してどんだけベタベタになれるか,とか思ってしまう…
キモヲタ理系乙☆