焦げ概論

こうして僕の焦げ概論は,また一歩あらたな実証研究のフィールドへと歩を進めました.

「焦げ概論」はサーベイが十分になされていないのですが,おそらく僕が最初に提唱した学問で,人類の文化にユビキタスに存在する,焦げ・煙の香りをエッセンスとしたプロダクツの相互関連性,総体として人間に及ぼす作用などを包括的に学ぶ大変意欲的な学際的研究です.
研究対象としては,ハム,ベーコン,スモークチキンといった薫製食品,ウイスキーなど内側を焦がした樽で熟成させる蒸留酒,またカラメル,スフレなどのスイーツの香り付け,コーヒー・カカオ製品など種子を焙煎した嗜好品,明確に焼いた香りを楽しむのが目的のタバコ・アロマオイル,焼くという行為自体が主体であるようなたき火・どんど焼きなどの放火行為,さらには副作用的に焦げが付加された炭火焼肉,おこわ,焼き芋など多岐にわたります.

世の中にはタバコを毛嫌いする人がいますが,こういう視点で見てみたら少し考え方が変わりませんか?

まだ生まれたての学問で,研究の方向性やメソッドが明確化されていないので,意欲的な学徒を絶賛募集中です